シソ−手軽に免疫食材【免疫力を高める食のコツ】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
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免疫力を高める知恵とコツ

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免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
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   [毎日手軽に免疫食材群]−しそ

【しそ】

夏の食卓の名脇役ともいわれる、さわやかな香りと色で食欲を増進させてくれる「しそ」は、花・実・葉のいずれも薬味として使われています。

この、香味野菜の代表選手である「しそ」に花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを改善する効果があることがわかってきました。アレルギーとは、身体に侵入してきた異物を攻撃・排除する免疫機構が過剰に働いて、自らの身体(細胞)を傷つけ、炎症を起こさせるトラブルのことです。

もう少し詳しくいうと、私たちの身体に異物が侵入すると、それを排除しようと白血球が反応します。白血球の働きが高まって活性が強くなるとサイトカインという生理活性物質の一種であるTNF(腫瘍壊死因子)が白血球から過剰に産生・分泌されます。
すると、アレルギーの原因となる免疫グロブリンIgEが増強されアレルギー症状が出るのです。

しそにはTNFの生産量を少なくして、こうした免疫の過剰反応をゆるやかに迎える、つまり免疫機構をほどよく抑制するはたらきがあります。その働きの主役は、しそにふくまれるフラボノイドの一種で、ルテオリンとい物質です。

免疫の過剰反応を抑えるしその効果などの効用は、臨床的にも確かめられています。
アトピー性皮膚炎の患者さんにしそジュースを飲んでもらったり、しそクリームを塗布してもらうと、やはり7〜8割の人に症状の改善がみられたのです。

しその優れている点は、「過剰」をほどよく抑えてくれること。免疫機能を必要以上に落としてしまうようなことはありません。この優れたしその有効成分は、加熱しても、アルコールや酢に漬けても変わりません。


【補足1】
α-リノレン酸という必須脂肪酸を含むしそ油という精油成分から生まれているしその香りはガン・アレルギーを予防し、動脈硬化を防ぐはたらきもしそ油にはあるともいわれています。香りの成分のペリルアルデヒドには強い防腐作用があり、食中毒を防ぐ効果 があるとも言われています。

【補足2】
しそには青じそと赤じそがあり、大葉と呼ばれる緑色の青じそのほうがビタミンなどの栄養素を多く含み、薬用としては紫色の赤じそのほうが効果 があるといわれています。

  
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