いい音楽でリラックス【免疫と日常生活の知恵】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
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免疫力を高める知恵とコツ

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免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
当サイトでは免疫の仕組みや働きについて、その全体像をわかりやすく解説しています。
免疫力を高めて病気に勝つちょっとした生活の工夫や知恵とコツなど、免疫情報満載!
   いい音楽でリラックス

はっきりいって現代人は、こころ休まる時がありません。会社や対人関係でのストレス、将来への不安、毎日の忙しさ。これらによって神経は常にピリピりした状態にあります。このピリピりした状態というのは、交感神経が優位に立っているということになります。

多少のストレスや不安は、交感神経にとっては必要なことです。なぜなら、ある程度の緊張状態にあることで、交感神経がしっかりと働き始めるからです。
ですが先に述べたように現代は不安やストレスが多すぎて、本来、交感神経が副交感神経と入れ替わりこころのバランスを保つのですが、いつでも交感神経が優位になっています。これが人の免疫力を低下させるのです。

交感神経は別名「Fight & Flight」とも呼ばれ、戦ったり、逃げたりするときに働く神経なのです。そう、今の人たちはストレスや不安と戦ったり、それから逃げたりするために交感神経が優位な状態が続いているのです。
交感神経が優位になると一時的に白血球の量が増えます。その状態がずっと継続すると脳内からアドレナリンという物質が分泌され続けることになります。アドレナリンは身体を戦闘状態に置くことを指令する物質で、これが出ているときは、副交感神経が優位なときに放出される神経伝達物質のアセチルコリンが少な くなります。体内のリンパ球はアセチルコリンに反応して活性化するので、交感神経が優位な状態が続けば、活性は低下し数も減ってしまいます。その結果、免疫力は弱くなっていくのです。

では、免疫力を高めるためにはど うしたらいいでしょう。
答えは簡単、副交感神経が優位になる時間を作り出してやればよいのです。

その一つの方法が音楽を聴くことです。音楽療法の研究は長年続けられてきて、さまざまな病気に対して効果があることがわかってきました。発育障害や半身麻痺なども、音楽療法と医学療法の組み合わせで改善されたという報告もあるほどです。そして近年、音楽が副交感神経に働きかけ、それを活性化させることがわかってきたのです。

たった一枚の音楽アルバムがあなたのストレスを解きほぐし免疫力を高めてくれる。
音楽の力というのは偉大なのです。今日からあなたも実践あるのみですね。


【補足】
音楽を聴くときに大切になってくるキーワードが「1/fゆらぎ」と「倍音」。
まず、「1/fゆらぎ」は自然の中で頻繁に耳にすることができる波長です。
  ・小鳥のさえずり
  ・木々の間を通る風の音
  ・川のせせらぎ
これらはすべて「1/fゆらぎ」という波長で構成されています。自然の中に身を置いたときの心地よさを思うと、「1/fゆらぎ」の効果を実感していただけると思います。
もう一つの「倍音」はモンゴルのホーミーという発声法が有名ですね。一人の人間が低音、高音を口の中で共鳴させ「倍音」を作り出し、実に複雑な音を奏でるのです。この音楽を聴くと、リラックスしたときに出るα波という脳波が多く出るということが実験で確認されています。

  
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