自然治癒力の要【自己防衛システム】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
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免疫力を高める知恵とコツ

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免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
当サイトでは免疫の仕組みや働きについて、その全体像をわかりやすく解説しています。
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   自然治癒力の要

自己防衛のシステムで真打といっていいのは、粘膜や白血球による免疫システムであります。
運悪く転んでしまい、ぱっくり割れた膝小僧のキズ口から侵入してきた外敵のもとに白血球が集結して、四方八方から攻撃を仕掛けます。また、口から進入してくる異物、ウイルスには喉や腸の粘膜が反応し、危機回避に努めます。
白血球を主とした免疫に関わる細胞は、全身を構成する60兆個の細胞の約3%強の2兆個ともいわれるています。このうち100億個が毎日新しく入れ替わっているそうです。

これらの細胞は、免疫系の器官で日々せっせと養成されています。骨髄で製造され、一部の細胞は胸腺で育てられ、リンパ節に常駐するといった具合です。2兆個の細胞は、こうしていつ進入してくるか知れない外敵に備えて常に非常線を張っているのです。

ぱっくり割れた膝から下が容易に壊死しないのもこの自己防衛機能、免疫システムのおかげ。自然治癒力の要は体内の免疫システムにあります。


【自然治癒する能力】
私たちの身体には、病気から身体を守る免疫が備わっています。こういった自然治癒する能力があるということは、20年以上も前から知られていました。
そして、自然に治癒する能力を利用しようと研究されてきたのが免疫療法と呼ばれる治療法です。結核の予防に使われるBCGの生きた菌を膀胱ガンに注入すると、かなりの治療効果を発揮することなどはその一例といえましょう。
最近では養子免疫療法といって、一度患者さんの身体からとり出したリンパ球を培養してから、また患者さんにもどすといった療法も開発されているようです。
また、活性リンパ球や樹状細胞を利用した免疫療法があります。これは多くの免疫をつかさどるリンパ球のうち、主にガン細胞を殺すキラーT細胞をふやし、治療効果を上げようというものです。
免疫力を上手に利用する方法が研究されることで、更に画期的な治療法が開発されることでしょう。

  
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