腸を上手に休める【腸の働きと免疫力】


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   腸を上手に休める

腸の中には、100種類100兆個もの腸内細菌がいます。その腸内細菌は善玉菌と悪玉菌、その都度どちらか強いほうにつく日和見菌の3つに分けられ、もちろん善玉菌が多いと免疫力が高まります。

もともと日本人の腸は「低脂肪・ 高繊維」の和食に適応してきたので、西洋人に比べて腸管の組織がやわら かいのが特徴でした。ところが「高脂肪・低繊維」の食事が多くなるにつれ、腸管のかたい人がみられるように なってきたのです。 また、大腸のS字状結腸は、腸の内容物の運搬速度を加減するクッション地帯のようなもので、これが短くなってくると排便回数がふえ、1回あたりの便量が減ります。

脂肪のとりすぎに加え、ストレスや睡眠不足などで腸は日々痛めつけられてい ます。当然、悪玉菌が増え、免疫力は弱っていきます。

では、実際に腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。
それには、まず腸を休めること。そうです腸にも休息が必要なのです。腸を休めるといっても、消化のよいものだけを食べて腸を甘やかすことではありません。消化のよいものばかり食べていると、腸の粘膜が萎縮し退化して弱くなってしまいます。
腸は常にいろいろな食べ物が通ってくるからこそ、元気になるのです。

また、食物繊維を多くとるようにすれば善玉菌が増え腸の調子がよくなってきます。食物繊維は腸内細菌のエサになりますが、特に善玉菌のエサになりますからね。
免疫器官であり、自らその機能をつかさどっている腸を上手に休めれば、免疫力は高まります。
腸の悲鳴に耳を傾け、上手に腸を休めてあげましょう。


【補足1】
腸は温めると調子がよくなります。特に普段から胃腸の弱い人は、夏場でも腹巻などでお腹を冷やさない工夫が必要です。きつい下着や重たい寝具も身体を圧迫して腸の血流を悪くします。


【補足2】
十分な睡眠も、腸を休めるのには有効です。腸は自律神経の影響を受けているので、睡眠不足による自律神経の失調は、腸の不調を招きます。実際、過敏性腸症候群や大腸ガン、潰瘍性大腸炎などは、日本や欧米などの、いわば夜ふかし国で増えています。
本来のリズムを無視した生活は、体に大きなストレスになっているのです。


  
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