免疫細胞と血液【免疫の仕組み】


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免疫力を高める知恵とコツ

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免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
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   免疫細胞と血液

日夜活躍する免疫の正体とは・・・。それは血液の中にあります。
私たちの全身の血液量は体重の約30%を占め、体重50kgの身体の中には約4000mlの血液が流れています。また、血液は骨の内部にある骨髄腔の中の骨髄組織の造血幹細胞から生成されます。新生児では全身の骨格で血液が生成され、成人では椎骨、胸骨、肋骨のみで生成されるようになります。

造血幹細胞は、自分自身を分裂増殖させて一定の数を保ちながら、一部は血液成分になって骨の中の毛細血管を通って外の血管へと 送られます。

血液は、
 ・血球という形がある小さい粒の成分。
 ・血紫という栄養や電解質を含む液体の成分。
から成り立っています。血球は、赤血球、白血球、血小板と3つに大きく分けられるのはご存知の通りですね。血液中には、約45%の血球が、残り約55%の血紫に浮かんで全身に運ばれています。


【血液の各成分の役割】
赤血球は、赤い色の色素ヘモグロビンを使って肺で酸素と結合させ酸素を体のすみずみに運んだり、二酸化炭素や老廃物を受け取って肺まで運んでいます。赤血球の寿命は100日〜120日で古くなった赤血球は肝臓や牌臓で破壊されます。
また、血小板の寿命は数日間ですが、ケガをした時に出血をしている場所に凝集して血液を固まらせる、止血の働きをしています。血紫の9割は水分ですが、水分や栄養素、老廃物を運ぶという働きをしています。他にも血液は体温調節などさまざまな働をしています。
血液の中でも免疫と深い関わりがあるのが白血球でしょう。別名免疫担当細胞とも呼ばれている免疫の担い手です。血球全体の中では0.1%、赤血球の1000分の1しかない白血球ですが、勇敢に細菌やウイルスといった敵に攻め入っていくのです。頼もしい限りですね。


【白血球の存在】
白血球は独特のアメーバ運動を行い、血管の中も外も自由に動き回ることができます。この白血球はどんな生き物にも存在しています。もし、白血球が血液中に存在しなかったなら、細菌やウイルスといった敵が好き勝手に体内に侵入し、生命の存在もままならなくなります。
白血球は1種類の単体のものではなく単球、顆粒球、リンパ球から構成され、まるで敵から体を守り攻撃する戦隊のようなものです。単球の仲間であるマクロファージは生物の誕生とともにある、最も原始的な白血球です。
原生生物から高等な脊椎生物において、全てに存在している白血球です。生態系の進化とともにマクロファージも進化をとげ、やがて顆粒球とリンパ球が生まれたのです。
白血球はそれぞれ寿命が違いますが、約2週間といわれています。リンパ球の寿命は数時間。リンパ球は主に骨髄、リンパ節、牌臓で生成されています。リンパ球は体内に入ってきた細菌やウイルスなどの外敵を食べて処理したり、戦略を練り上げ敵と戦いを繰り広げたり、敵とともに死滅していきます。
しかし、一部のリンパ球だけは、敵の情報を後生に伝えるために記憶して生き続けます。
白血球のさまざまな仲間たちが、それぞ れの得意分野を担当し、免疫システムのために活躍しているのです。

  
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