自然免疫【免疫用語集】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
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免疫力を高める知恵とコツ

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免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
当サイトでは免疫の仕組みや働きについて、その全体像をわかりやすく解説しています。
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   [免疫用語集]-自然免疫

【自然免疫】

自然免疫とは、私たちが生まれたときから持っている免疫で粘膜や体液などの
物理・化学的防衛反応で、生まれたときから自然に備わっています。

私たちの身体に生まれつき備わっている免疫システムがあるおかげで、空気中に飛び交っている細菌やウイルス、カビといった異物、すなわち外敵が、私たちの体内に侵入するのは容易ではありません。

免疫システムは、ひと言でいうと侵入者から私たちの身体の中を守り、侵入者を攻撃する防衛戦隊のようなものです。この免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」と呼ばれるものがあります。
両免疫系が状況に応じて適切に働くことで、日々の健康を維持しています。

自然免疫は、生まれつき持っている免疫系で、補体系やNK細胞、マクロファージや顆粒球などからなります。これらは、T細胞やB細胞の担当する獲得免疫に先だって発動される初期生体防御システムで第三の砦までを受け持っています。以下参照。 ※ちなみに第四の砦は獲得免疫が受け持っています。

【第一の砦】
 ・細菌やウイルスなどの微生物の侵入を、皮膚や鼻口などの粘膜が防ぐ。
 ・切り傷や火傷の場合、傷口からの細菌による2次感染を防ごうとする。
 ・NK細胞がガン細胞などの監視のため、常に体内を巡回している

【第二の砦】
 ・細菌などが進入、感染すると、抗体や補体(抗体の作用を補完する血清中のタンパク質)、
  NK細胞などが、侵入してきた細菌などを攻撃破壊する。
 ・パトロール中のNK細胞が、ガン細胞を発見した場合、攻撃を開始する。

【第三の砦】
 ・さらに好中球や好酸球などの顆粒球が動員され、マクロファージとともに貪食作用によって
  細菌などを殺傷する。
 ・マクロファージが、T細胞のヘルパーT細胞に細菌進入、異物の発見の信号を送る。
 ・サイトカインなどで活性化したNK細胞が単独でガン細胞を殺傷する。

>>>免疫用語集 獲得免疫 参照。

  
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