あしたば−手軽に免疫食材【免疫力を高める食のコツ】


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   [毎日手軽に免疫食材群]−あしたば

【あしたば】

あしたばは、漢字で書くと「明日葉」。今日摘んでも明日には新しい葉を出すといわれるくらい、繁殖力が強い為、生命力のが強いところからが、その名前の由来となっているようです。強壮作用があることから、古くは秦の始皇帝や漢の武帝が、明日葉を探しに日本まで使いのものを派遣したといわれています。

原産地は日本で、中南部の海岸地方で、房総半島から紀伊半島までの太平洋の海岸、小笠原に分布します。その名の由来にたがわず、すばらしい薬効の数々が秘められています。

緑黄色野菜としてすぐれた栄養素、カロチン、ビタミンC、鉄、カリウム、カルシウムなどが含まれており、とくにビタミンB2を多く含み、高血圧、腎臓病、肝臓病、悪性貧血などに効果があります。
特筆すべきなのは、あしたばだけに含まれている特有の成分です。あしたばの根や茎を折ると、切り口から黄色いねばねばした汁がにじみ出てきます。この汁に含まれる黄色い色素成分が、あしたば以外の植物には見られないカルコンという有効成分です。

現在11種類ほどのカルコン類が発見され、動物実験などでさまざまな効能が明らかになってきました。
その主な薬理効果をご紹介しましょう。

がん細胞の発生を予防
あしたばのカルコン類には、細胞のガン化を促進する物質である発ガンプロモーターの働きを抑える作用があることが確認できました。実験によると、あらかじめカルコンを与えておいたマウスは、肺ガンと皮膚ガンの発生がかなりの率で抑えられたと報告されています。

抗エイズ作用
エイズはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスが、体内の免疫細胞を死滅させ、さまざまな感染症が起こって死に至らしめる病気です。カルコンには、このHIVの増殖を抑制する作用が認められています。

抗菌作用で皮膚病を予防
カルコンには、皮膚病の原因とされる黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌などに対する抗菌作用が認められます。アレルギー性皮膚疾患の大半は、これらの菌による二次感染によるものとの報告もあり、その抗菌効果は抗生物質に匹敵するとの結果も得られています。

カルコンにはこのほか、胃酸の分泌を抑えて潰瘍予防する、血栓を予防するといった薬理効果も認められています。

あしたばは、おひたしゃあえ物、天ぷらなどにするとおいしく、みそ汁の具にも最適です。常備野菜のひとつに加えて積極的に利用していただきたいものです。
不老長寿の草といわれるアシタバを、毎日の野菜の一品に加えてみてはいかがでしょうか。

  
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