好中球−主役は白血球【免疫の仕組み】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
 トップ > 免疫の仕組み > 主役は白血球 > 好中球
免疫力を高める知恵とコツ

インフォメーション

免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
当サイトでは免疫の仕組みや働きについて、その全体像をわかりやすく解説しています。
免疫力を高めて病気に勝つちょっとした生活の工夫や知恵とコツなど、免疫情報満載!
   [主役は白血球]−好中球

顆粒球は、外敵を何でも食べる「好中球」、「好酸球」、「好塩基球」から構成されています。
なかでも90%以上を占めるのは好中球です。細菌やウイルスといった敵が体内に侵入してきた場合、即効で働きます。顆粒球は、細菌の中でも比較的大きなサイズのものを処理するために活躍します。

また、顆粒球の活動領域は血管の中だけでなく血管の外にもあります。細菌やウイルスなどの侵入した敵の周囲に集まり、活発に活動し、侵入した敵を膜で包み、その膜ごと飲み込みます。欽み込まれた敵は顆粒球の中で、グランザイム、リゾチームと呼ばれる消化酵素と活性酸素によって、膜を破壊されるのと同時に分解され処理されるのです。

顆粒球と敵との闘いにおいては、必ず化膿性の炎症が起こり最後には治癒していきます。例えば、膝をすりむいて消毒もしないで放っておくと傷口が化膿し、黄白っぽい膿が出ることがありますが、この膿こそが顆粒球が活躍した証拠。顆粒球が闘い、そして敵を食べて倒した証こそが膿なのです。

さらに、顆粒球と敵の闘いには、一度病気になったらもう二度と病気にならないという免疫の定義はありません。ニキピの原因でもあるアクネ菌も一度侵入したからもう二度とニキビにならないのではなく、また食中毒も一度起こしたからといって再度ならないわけではありません。

顆粒球とリンパ球の比率は常に一定ではなく、顆粒球約60%、リンパ球約35%という構成比率を基準に変動します。この比率は自律神経のバランスとも深くかかわり、強いストレスを感じたり、交感神経が活性化されたりする時に増加することがわかっています。

  
Copyrightc 2006 免疫力を高める知恵とコツ All rights reserved.